北京時間9月20日に、世界知的所有権機関(WIPO)が「2021年グローバル・イノベーション・インデックス(Global Innovation Index, GII)」を発表し、中国は第12位で、2020年から2ランク上昇した。
中国が上位10か国にさらに接近
中国は2013年から、グローバル・イノベーション・インデックスの順位が9年連続で着実に上昇しており、上昇傾向には非常に勢いがある。
個別指標について、イノベーションのインプットから見ると、中国の貿易、競争および市場規模、知識労働者の2大指標はいずれも世界のトップレベルにあり、読解力、数学、科学のPISAスコア、国内市場規模、正式な研修を提供する企業、国内産業の多様化、トップ3グローバル企業の平均研究開発費、トップ3大学のQS大学ランキングでの平均スコア、クラスターの発展の状態、総資本形成の対GDP比率、企業による対GDP比GERDなどの個別指標がランキングの上位を占めた。
イノベーションのアウトプットから見ると、中国の優位性は無形資産、知識の創出、知識の影響に集中している。そのうち、国内居住者による国内特許庁の特許出願、商標登録、創造的な商品の輸出に占める割合などの個別指標はいずれも世界トップクラスを実現した。2021年は、知識の普及という指標における進歩が明らかで、特に知的財産権による収入の貿易総額に占める割合という個別指標が継続的に進歩しており、中国が知的財産権の導入大国から知的財産権の創造大国への転換が段階的に進みつつあることを示している。
十分な強靭さを備えた世界のイノベーション
「報告」によると、スイスが11年連続で首位を占め、スウェーデン、米国、英国、韓国がそれぞれ第2位から5位を占めている。中国は第12位で、中所得国の首位を占め、日本、イスラエル、カナダなどの先進国を上回った。韓国は2020年の第10位から2021年は第5位に躍進し、上昇傾向が明らかである。トルコ(第41位)、ベトナム(第44位)、インド(第46位)などの中所得国は過去10年間の順位の上昇が明らかであり、世界のイノベーションの構図が変わりつつある。
世界の「最優秀科学技術クラスター(Top S&T cluster)」ランキングにおいて、日本東京-横浜地域、中国深セン-香港-広州地域、北京、ソウル、米国サンノゼ-サンフランシスコ地域がそれぞれ上位5位を占めている。昨年と比べると、深セン-香港-広州(第2位)の順位は変わらず、北京(第3位)、上海(第8位)、南京(第18位)、杭州(第21位)などの順位はいずれもやや上昇し、その上昇幅が明らかであった。
(出典:中国国家知識産権局ウェブサイト)
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