2018年、中国の国家知識産権局は、中国におけるPCT制度の実施状況の調査を引き続き実施した。
(一)PCT国際出願件数は速い速度の増加傾向を維持
世界知的所有権機関が公表したデータによると、2018年、中国からのPCT国際出願件数は5万3,345件で、世界2位であった。
(二)PCT国際出願の地域別の分布と技術別の分布は集中する局面を維持
地域別の分布から見て、2017年、中国のPCT国際出願は依然として広東省、北京市、江蘇省などの地域に集中した。
(三)PCT国際出願の代理率は高く、電子出願が主な出願方式となった
(四)中国のPCT国際出願が国内段階に移行する分野の分布は比較的集中
中国のPCT国際出願がPCT国内段階に移行する割合が高い分野は、光学、半導体、視聴覚技術、デジタル通信、コンピュータ技術分野である。そのうち、光学、半導体、視聴覚技術、デジタル通信分野の割合は50%を超え、特に光学分野は71.7%に上った。
(五)一部の出願人によるPCT制度の活用効率が顕著に改善
2012年から2014年にかけて、アメリカ、ヨーロッパ、日本、韓国は依然として中国のPCT国際出願が国内段階移行の主な指定国・地域であった。期間中、中国のPCT国際出願が各指定国で国内段階に移行する回数は0.78から0.85に増加した。(出所:中国国家知識産権局ウェブサイト)
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